「飽きると人はぶれ出す」
僕はこの仕事を好きでやっていて、昨年40周年を迎えたけれど、「よく飽きませんね」って言われるんだよね。全然飽きない。今でもティールームで自分でお客様にお茶を作ってお出しするけれど、作り出すとすっごく心が高揚していくんです。どんどん作りたくなってくる。これってやっぱり、大げさなことをあえて言うと、天職みたいなものを感じますね。この間もテレビ取材されたあと、反響が大きくてお客様がたくさん来てくださったんで、てんてこ舞いだったけれど体は自然とどんどん動く。
そのクオリティを維持して追求していくには、軸がぶれてはいけない。でも実際は人間だから、飽きることだってあるわけ。だから「もうこの辺でええわ」とか、「もう十分わかったわ」と言い出すと、飽きが来る前兆。そうではなくて、やっぱり探究して研究していく姿勢というのは、もう死ぬまで続くものだと僕は思う。それを止めてはいけない。でも割と、自分なりに解釈して納得してしまいがちだよね。そうなると、自分の都合の良い解釈になって、軸がぶれ出す。ずっとぶれずに続けていける人っていうのは、探究して研究していく姿勢を死ぬまで忘れない人なんじゃないかな。
「人を心を支えるのは『感動』」
僕がなぜ長年飽きずにこの仕事を続けられているかというと、理由の一つにティールームでのお客様との出来事や経験があります。よくお客様が帰り際に、「ありがとうございました」って言ってくれるんです。先日も、「本当に感動しました。飲んだ瞬間に頭の中が、ブワーって晴れたようになった」って一生懸命説明してくれるんです。何度か来店して、「一緒に写真を撮ってください」て記念撮影することもあります。「そんな感動してくれたのか!」って、こっちも嬉しくなるよね。
人は飽きを感じると、ぶれ出す。でも飽きることを忘れさせるのは、感謝や感動だと僕は思います。AIの技術より、人には欠かせないものじゃないですか? そのために僕は紅茶について探究して研究し続けて、皆さんに喜んでもらいたいですね。

今春から新しく、個包装1パックから楽しんでもらえる商品をリリースします。ルンビニ・エクストラ・スペシャルなど厳選したブラック・ティーを中心にセレクトした6種類がお楽しみいただけます。全てのものが値上がりする時代だけれど、幸せなティータイムを諦めて欲しくないから作ったシリーズです。どんな時代になっても、紅茶を楽しんでもらえるように探求していきますよ!